価格の設定も集客に不可欠

価格の設定も集客に不可欠

不動産取引において、購入希望者をあつめるためには適正な価格設定が不可欠ですが、これは任意売却においても同様です。任意売却は、債権者や連帯保証人からの同意を得るプロセスがあることを除けば、ほとんど通常の取引と同じようにすすめられていきます。売却代金を債務の弁済にあてることになる以上、できるだけ高く売りたいと考えるのは当然のことですが、高く設定しすぎてしまうと集客はうまくいきません。
適正な価格にするためには、対象となる不動産の値段の相場を把握することと、土地・建物の状態や周辺の環境を適切に評価することの2点がポイントです。居住するエリア内にあり、地域密着で事業を営んでいる不動産会社であれば、これらのポイントをどちらもクリアできるでしょう。ただし、任意売却を行う場合は、これに加えて任意売却物件の取引実績があるかどうかもポイントとなります。地域内に数多く取引したことがある不動産会社があれば、そこに依頼をすれば良い取引ができる可能性が高いでしょう。

事前の市場調査が大切

任意売却を利用する際には、事前の市場調査は欠かせないものです。住宅ローンの返済が困難になり、金融機関から一括返済を迫れてしまうと、多くの方は慌ててしまうものです。
生活状況の変化や収入減などの問題により、月の返済が難しくなることは珍しくありません。任意売却を活用すれば、住宅ローンの返済が滞った場合であっても、競売の憂き目に見舞われることも無く、市場価格に近い形で自宅の売却を行えるのです。裁判所から強制執行の処置を受けてしまうと、市場価格よりも遥かに低い価格での売却が行われます。物件を明け渡す時期も、一方的に通知されてしまうケースが多く、転居の計画を立てることが出来ない場合が多いものです。任意売却を活用することにより、市場価値に近い価格での物件売却と、都合に応じた転居計画の実現を行えるのです。任意売却を考える物件には、ローンの残債が含まれていることが多いものです。少しでも高値での売却を行ない、残債を圧縮するためにも、事前の調査は大切となるのです。